楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))は、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)と連動する動きを目指す、全世界株式インデックスファンドになります。
楽天投信投資顧問から、2017年9月29日に設定されました。
本ファンド一つで、日本を含む先進国や新興国といった全世界に投資が行えることが可能です。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」にて、初登場ながら見事1位に輝いています。
【追記】構成銘柄であるバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の経費率引き下げにより、本ファンドも年0.20%⇒年0.19%に引き下げが行われております。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの詳細
投資対象 | 全世界株式 |
---|---|
ベンチマーク | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) |
購入手数料 | 無料 |
つみたてNISA | 〇:対象ファンド |
最低積立金額 | 100円から |
設定日 | 2017年9月29日 |
信託報酬 | 年0.19%(税別) |
純資産総額 | 210.36億円 |
決算日 | 年1回(7/15) |
信託財産留保額 | なし |
償還日 | 無期限 |
為替ヘッジ | なし |
投資形態 | ファミリーファンド方式 |
運用会社 | 楽天投信投資顧問株式会社 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの特徴
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとしているインデックスファンドの中で、低いコストの信託報酬であることが特徴です。
ベンチマークであるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、日本を含めた先進国、新興国株式の小型株から大型株まで網羅しています。
構成銘柄は全部で約47ヵ国・約7,400銘柄(市場時価総額98%以上)にもおよび、まさに全世界株式の代表指数となっています。
全世界株式を投資対象としている他のファンドは、全世界株式インデックス・ファンド(年0.48%)や、三井住友・DC全海外株式インデックスファンド(ただし日本は除く、年0.25%)がありましたが、それを下回るコストで投資が行えることが魅力的ですね。
投資対象はバンガードファンド1本のみ
本ファンドの構成銘柄は、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」1本のみと、超低コスト海外ETFであるバンガードETFを通じて投資を行っています。
世界分散投資をするなら「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」で間違いないと言われているファンドを、インデックスファンドで購入できるようになることは素晴らしいことですね。
海外ETFの場合、手数料が高いことや自動で分配金再投資ができない・課税されるといった、手間とコストの面でデメリットがありました。
本ファンドは基本的に分配は出さない方針となっており、ノーロード(手数料無料)であることや日本円で買えることも含めて、VTよりも優位性が高いことになります。
国・地域別構成比
地域 | 比率 |
---|---|
米国 | 53.6% |
日本 | 8.1% |
英国 | 5.7% |
フランス | 3.1% |
中国 | 3.1% |
カナダ | 3.1% |
ドイツ | 2.9% |
スイス | 2.4% |
豪州 | 2.3% |
韓国 | 1.6% |
その他 | 14.1% |
組入銘柄
銘柄 | 比率 |
---|---|
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 100% |
ETFの組み入れ銘柄は?
銘柄 | 比率 |
---|---|
アップル | 1.6% |
マイクロソフト | 1.1% |
フェイスブック | 0.8% |
アマゾン | 0.8% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 0.7% |
エクソンモービル | 0.7% |
JPモルガン・チェース | 0.7% |
アルファベットA | 0.6% |
アルファベットC | 0.6% |
ネスレ | 0.5% |
全8,071銘柄に投資を行っています。
上位10銘柄の比率は全体の10%以下と、多くの銘柄に分散投資されていることがわかります。
利回り・運用成績は?
期間別騰落率
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヵ月 | +0.2% | +0.2% |
3ヵ月 | +12.2% | +13.0% |
6ヵ月 | -5.7% | -5.4% |
1年 | +5.2% | +6.2% |
設定来 | +3.0% | +5.0% |
年度別騰落率
期間 | ファンド |
---|---|
2018年 | -12.6% |
※2019年3月末時点
ベンチマークとしている「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」との比較です。
運用開始直後は乖離が発生していましたが、ここ最近は乖離の幅が狭くなっています。
分配金は?
2018年7月に決算を迎えましたが、分配金は出されませんでした。
個人投資家の評判は?
NISAで投信の楽天全世界株式インデックスファンドを金額買付で余剰金で少し購入。どう成長するか楽しみ〜
— ただ (@Na7pG9m2TAF3ncF) 2020年3月3日
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの実質コストが当初より下がりつつあって許容範囲内になってきたので、こちらに乗り換えた。楽天・全世界株式インデックス・ファンドの実質コスト、当初は0.502%もあったんだよね…。
— ☜ЯЯRR☞ (@P_crispum_) 2019年4月24日
毎月の積立て、S&P500とMSCIコクサイ、それぞれのインデックスに5万ずつ資金投入してたけれど、MSCIのほうをやめて楽天VTに切り変えました。
きっかけはFACTFULNESSを読んで、アジアの成長可能性を理解したため。
先進国は人口が頭打ちになるし、アメリカだけで十分だなぁと思った(´・ω・`)
— しにち@ゆるかし! (@yurukashi_yrks) 2019年2月26日
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの評価
楽天・全世界株式インデックス・ファンドですが、全世界株式を投資対象としているインデックスファンドの中で、低い水準の信託報酬であることが評価できます。
バンガードETF1本で運用していくにあたり、今後どれだけトラッキングエラーが出るか見極める必要はあると思います。
しかしこれだけ低いコストで国際分散投資が行えることは、インデックス投資家にとって非常に魅力的なファンドになります。
海外ETFと異なり、積立が行えて日本円で買えるなど、気軽にバンガードETFを購入できるようになります。
インデックスファンドで世界分散投資を行うなら、これ1本で十分と言えるほどでしょう。
本ファンドの取り分(実質的な信託報酬)はわずか年0.1296%と、かなり報酬を抑えていることから超低コストが実現されています。
投資家にとっては大変ありがたいことであり、販売会社も今後拡大されていくことに期待したいですね。
2018年から開始されたつみたてNISAにも対応しており、全世界株式に投資したい方には有力のファンドとなるでしょう。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドを購入できる会社はこちら
現在は下記のネット証券が取り扱っています。
当初は楽天証券のみの販売かと思われましたが、新たにマネックス証券やSBI証券でも取り扱いが発表されています。
今後もネット証券などでの取り扱い拡大に、期待したいですね。
販売会社 |
楽天証券 SBI証券 マネックス証券 岡三オンライン証券 松井証券 岡三オンライン証券 |
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