ウルトラバランス世界株式は、純資産総額の約3倍の資産で運用しているレバレッジ型バランスファンドになります。
2019年8月23日付で、ヤフーグループのアストマックス投信投資顧問から設定されています。
ウルトラバランス世界株式の詳細
投資対象 | 資産複合 |
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ベンチマーク | なし |
購入手数料 | 無料(ネット販売) |
最低積立金額 | 100円~(SBI証券) |
つみたてNISA | ×:対象外 |
設定日 | 2019年8月23日 |
信託報酬 | 年0.678%程度(税別) |
純資産総額 | 4.89億円 |
決算日 | 年2回(2/25、8/25) |
信託財産留保額 | なし |
償還日 | 無期限 |
為替ヘッジ | なし |
投資形態 | ファミリーファンド方式 |
運用会社 | アストマックス投信投資顧問 |
ウルトラバランス世界株式の特徴
ウルトラバランス世界株式は、世界の株式・債券および金を投資対象としているバランスファンドになります。
通常のバランスファンドとは異なり、先物を活用して純資産総額約3倍の資産を運用しています。
先物を利用することでレバレッジ運用が可能となり、バランス投信でありながら高い収益率が期待できます。
これは人気のグローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)と同じ運用方法であり、今後競合ファンドとして意識されるでしょう。
グローバル3倍3分法ファンドと異なる点は、REIT(不動産)には投資しておらず「金」を組み入れていることになります。
金は株式との相関性が低いことから安全資産として、ポートフォリオの一部に組み入れてる投資家の方もいるかと思います。
ただ金自体は価値を生み出すものではないので、成長はせずインカムゲインも得ることができません。
このことから不況時の下落には耐性があるものの、長期的な上昇相場では他よりリターンが劣る可能性があります。
一方リーマンショック時には他より回復が早かったというデータもあり、今後頻繁に地政学リスクや世界不況が起こるのであれば、本ファンドの成績は好調に推移すると思われます。
またグローバル3倍3分法ファンドと違って償還日が設定されていませんので、長期的な投資を想定していると思われます。
そのため分配金をなるべく出さず(おそらく無配)に運用される予定です。
資産構成
資産 | 比率 |
---|---|
世界株式最小分散ETF (iShares Edge MSCIミニマムボラティリティグローバル・ETF) |
80.4% |
日本国債先物 | 34.7% |
米国国債先物 | 70.1% |
フランス国債先物 | 68.6% |
米国金先物 | 34.4% |
現金・その他 | 19.6% |
株式は80%(28%×3倍)、債券は180%(60%×3倍)、金は35%(12%×3倍)と各資産3倍相当額の資金で構成されています。
各資産の合計比率は290%となり、約3倍の資産で運用していることと同等になります。
世界株式部分はiシェアーズの米国ETFを通じて投資を行っていて、当ファンドは低ボラリティかつ低リスクの特性を持っています。
債券部分は日本・米国・フランスで分散されていますが、国内債券の比率が少ないことが特徴です。
あと決して格付けが高いとは言えない、フランス国債に多く投資していることが気になる点です。
利回りもしくは過去データに基づく独自の分析によるものかもしれませんが、最高格付けのオーストラリアやドイツではなくなぜフランスなのかは説明がほしいところですね。
株式の組入銘柄は?
銘柄 | 比率 |
---|---|
ウエイスト・マネジメント | 1.3% |
ネスレ | 1.3% |
コンソリデーテッド・エジソン | 1.1% |
モトローラ ソリューションズ | 1.1% |
マクドナルド | 1.1% |
世界株式「iShares Edge MSCIミニマムボラティリティグローバル・ETF」の上位銘柄になります。
現在は約450銘柄で構成されています。
利回り・運用成績は?
期間別騰落率
期間 | ファンド |
---|---|
1ヵ月 | -0.5% |
3ヵ月 | -1.3% |
設定来 | +0.3% |
※2019年11月末時点
まだ運用されたばかりであり評価は後日追記します。
今後はグローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)とパフォーマンスの比較をしていきます。
個人投資家の評判は?
ウルトラバランス世界株式、積み立ててみようと思う
株式が、全体の8割を占めることを考えるとウェルスナビのリスク5相当
で、レバレッジ3倍ってことを考えるとハイリスクハイリターンな投資信託な様子
少額でスタートしてみる価値はありそう
— かみぺら|FP目指す地方公務員 (@kamipera_tweet) 2019年11月5日
ウルトラバランスは
1) ディフェンシブな世界最小分散株式
2) 為替ヘッジされていないとはいえやはりディフェンシブな金と世界国債と守備的に構成されている
結果金投信と値動きが似ており、リスクオフ場面に機能するアクティブファンドと思った方がいい
— ニッポニテス (@nipponites) 2019年10月3日
「ウルトラバランス 世界株式」っていうのが
出るらしいけど金を組み込む意味あるのかね
金は資産保全用で増やすようじゃないよな・・・(´・ω・`)— PlanterOJ (@PlanterOjisan) 2019年8月21日
グローバル3とは別にウルトラバランス世界株式ってのも新しくできるらしい( ̄3 ̄)
これも積み立て候補かなぁ、ただグロ3の信託報酬0.4752%程度に対してウルトラだと0.7324%程度とちょっと高いんだよね— urotan (@urotan1003) 2019年8月17日
ウルトラバランス世界株式の評価
ウルトラバランス世界株式ですが、世界の株式・先進国債券・金にレバレッジをかけて運用できることが評価されています。
先駆けであるグローバル3倍3分法ファンドが成功を収めたことで、本ファンドのパフォーマンスも期待されています。
ただ資産構成が異なることやコストもやや高めですので、過度な期待はしない方が良いかと思われます。
過去が良くても今後同じような成績を残せるわけではありませんので、リスクを許容したうえで投資の検討をしましょう。
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下記の会社で購入可能です。
販売会社 | SBI証券 楽天証券 マネックス証券 ジャパンネット銀行 |
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