国内最大規模のバランス型投信!東京海上・円資産バランスファンド(円奏会)の評価とまとめ

円奏会

東京海上・円資産バランスファンド(円奏会)は、国内の債券・株式・不動産を投資対象とするアクティブ型バランスファンドとなります。
とどまることなく資金流入が続いており、バランス型ファンドでは国内トップの純資産を誇ります。

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東京海上・円資産バランスファンド(円奏会)の詳細

投資対象 資産複合(株式・債券・不動産投信)
購入手数料 1.5%
最低積立額 100円~
信託報酬 年0.84%(税別)
純資産総額 年1回決算型:2,290億円
毎月決算型:6,593億円
設定日 年1回決算型:2014年11月10日設定
毎月決算型:2012年11月9日設定
決算日 年1回決算型:年1回(1/7)
毎月決算型:年12回(毎月23日)
信託財産留保額 なし
償還日 年1回決算型:無期限
毎月決算型:2032年7月23日まで
運用会社 東京海上アセットマネジメント

東京海上・円資産バランスファンド(円奏会)の特徴

東京海上・円資産バランスファンド(円奏会)ですが、国内の債券70%・株式15%・不動産15%に分散して投資できることが特徴です。
値動きの小さな国内債券に7割投資していることから、なるべく安全に運用したい方向けの商品と言えます。

価格変動リスクが大きくなった場合は株式とREITの比率を下げて、短期金融資産や現金等の比率を高めます。
安全資産の比率を高くすることで、価格の値動きが激しい時でも変動リスクを年率3%程度に抑えることを目標にしています。

本ファンドは「毎月決算型」と「年1回決算型」の決算頻度が異なる二つのファンドが存在します。
年1回決算型は信託期間が無期限ですが、毎月決算型では償還日が設定されていることに注意が必要です。

ゆうちょ銀行が販売営業に注力したことで、各販売会社のランキングでも上位に名を連ねるようになりました。
今や毎月決算は6000億円以上、年1回でも2000億円の資金を集めています。

モーニングスターが開催しているファンドオブザイヤーでは、最優秀ファンド賞(バランス型部門)を受賞しています。
運用成績も悪くないことから高い人気が続いています。

ただ資産の7割を国内債券に投資するファンドで、年1%近い信託報酬を取るのは高いと言わざるを得ません。
国内債券のリターンはたかが知れていますので、債券部分だけでは元本割れリスクが高いことがデメリットになります。

要は残りの3割である株式とREITでリターンを狙っていることになります。
預けた資金の7割が無駄になっているとまでは言えませんが、リスクに合ったリターンでないことは残念でしょう。

資産構成

銘柄名 比率
日本債券 69.8%
日本株式 14.8%
日本REIT 15.5%

日本債券

債券種別構成

銘柄名 比率
事業債 61.1%
地方債 27.2%
国債 5.4%
政府保証債 4.4%
金融債 0.9%

社債(事業債)が中心となっており、ややリスクをとって運用されています。
ただかなり幅広く分散されているので、仮に一社が破綻したとしても影響は限定的だと思われます。

格付別構成

銘柄名 比率
AAA 11.8%
AA 36.6%
A 37.7%
BBB 0.6%
無格付け 13.2%

高格付けの債券に多く投資しているため、安全性は高いですが利回りは低くなっています。

日本株式

組入上位5銘柄

銘柄名 比率
KDDI 3.18%
武田薬品工業 3.06%
三井物産 3.00%
日本電信電話 3.00%
NTTドコモ 3.00%

高配当の大型株が上位に名を連ねており、成長性より安定性を重視した構成となっています。

日本REIT

組入上位5銘柄

銘柄名 比率
日本ビルファンド投資法人 6.1%
ジャパンリアルエステイト投資法人 5.9%
野村不動産マスターファンド投資法人 5.8%
オリックス不動産投資法人 4.5%
日本リテールファンド投資法人 4.3%

運用成績・利回りは?

期間 ファンド iFree 8資産
バランス
1カ月 +0.84% -2.18%
3か月 +2.25% +1.58%
6か月 +2.34% +0.25%
1年 +4.05% +2.25%
3年 +6.72%
設定来 +38.12%

※2019年8月末時点

年間 ファンド iFree 8資産
バランス
2018年 -0.38% -5.94%
2017年 +1.60% +9.12%
2016年 +3.18%
2015年 +1.26%

毎月決算型と年一回決算型のパフォーマンスはほぼ同じです。
ここでは毎月決算型の運用成績を記載しています。

バランス型投信のiFree 8資産バランスと成績の比較をしてみました。
iFreeは海外資産も組み入れてるため配分が異なりますが、ここ1年は本ファンドに軍配が上がっています。

純資産は2016年頃から急激に増加しており、4年前と比べて10倍の資産となっています。

最大下落率は?

期間 下落率
2013/5 -2.14%

最大下落率は2013年5月に記録した-2.14%です。
運用方針通り3%未満に抑えられていることは評価できますね。

分配金は?

決算月 分配金実績
2019/9 30円
2019/8 30円
2019/7 30円
2019/6 30円
2019/5 30円

毎月30円の分配金を出しています。
現在(2019年9月27日時点)の分配金利回りは3.1%となっています。

実質コストはどれくらい?

決算年度
(対象期間)
実質コスト
2019年7月
(2018/7/24~2019/7/23)
0.84%

直近で提出された運用報告書によると、実質コストは年0.84%と同一コストになっています。
信託報酬と乖離がないことは評価できます。

個人投資家の評判は?

東京海上・円資産バランスファンド(円奏会)の評価

本ファンドは国内債券比率が高いことが特徴で、安定した運用が期待できるバランス型ファンドであることが評価されています。
相場下落時にはリスク資産の比率を下げるので、損失ダメージを少なくできることが魅力です。

しかし毎月決算型は運用期間が2032年7月までなことや、日本国内への依存が高すぎることがデメリットになります。
また国内債券ファンドとしては、運用コストが割高であることも頭に入れておかないといけません。

今は国内REITと債券市場の好調もあってファンドの成績も安定していますが、今後も同様のリターンが期待できるとは限りません。
REITと株式が同時に崩れれば、本ファンドであっても下落の影響は避けられないでしょう。

ほったらかしで毎月分配をもらいたい方や、なるべく保守的な運用を行いたい場合は一定の投資価値があると思いますが、それでも積極的に勧められるファンドとは言えません。
投資した70%の資金はほぼリターンが期待できませんので、それなら現金で保有していた方が手数料を取られずに済みます。

売る側にしてもリスクが限定的であることから営業しやすい利点があります。
本ファンドのような高コストファンドよりも、高配当ETFやリートETFで分配をもらう方が賢い選択と言えるでしょう。

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