明治安田J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)【愛称:リート王】は、国内の不動産・債券を投資対象とするアクティブ型ファンドとなります。
各ネット証券の販売ランキングで上位に付けており、高い人気を誇るファンドと言えます。
【リート王】明治安田J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)の詳細
投資対象 | 資産複合(国内リート、国内債券) |
---|---|
購入手数料 | 無料(ネット証券) |
最低積立額 | 100円~ |
信託報酬 | 年0.90%(税別) |
純資産総額 | 458億円 |
設定日 | 2011年6月30日 |
決算日 | 毎月18日 |
信託財産留保額 | 0.2% |
償還日 | 無期限 |
運用会社 | 明治安田アセットマネジメント |
【リート王】明治安田J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)の特徴
【リート王】明治安田J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)ですが、国内の不動産投資信託に分散して投資できることが特徴です。
上場している国内リートの中から、バリエーション・スポンサー力・分配金利回りなどを考慮して投資を行う銘柄を決定します。
またJ-REITの市場動向によって組入比率が変更されます。
割高局面になれば組入比率を下げて、割安局面になれば組入比率を高めます。
リートの比率を下げた部分については国内債券へ投資を行います。
値動きが安定している国内債券を加えることで、下落相場時でもリスクを抑えた運用が可能となります。
好調なパフォーマンスもあってか急激に資産が増えており、500億円も近いうちに達成しそうな勢いです。
基準価額はずっと下落基調でしたが、ここ半年は反発傾向にあります。
分配額を下げたことでタコ足分配(元本取り崩し)を回避できており、きちんとファンドの利益から分配金が出されています。
資産構成
銘柄名 | 比率 |
---|---|
Jリート | 97.2% |
国内債券 | 0% |
金銭信託等その他 | 2.8% |
以前よりJリートの比率が下がっています。
債券への投資は今のところ行われておりません。
Jリート用途別組入比率
用途 | 比率 |
---|---|
オフィス | 55.2% |
住宅 | 12.9% |
商業・物流など | 32.0% |
組入上位銘柄
銘柄名 | 比率 |
---|---|
日本ビルファンド投資法人 | 7.6% |
野村不動産マスターファンド投資法人 | 6.3% |
日本プロロジスリート投資法人 | 6.1% |
オリックス不動産投資法人 | 6.0% |
ジャパンリアルエステイト投資法人 | 5.7% |
現在のところ全30銘柄で構成されています。
上場されているJ-REITのうち、約半分をカバーしていることになります。
運用成績・利回りは?
期間 | ファンド | ニッセイJリート インデックス |
---|---|---|
1カ月 | +4.39% | +4.61% |
3か月 | +13.94% | +13.12% |
6か月 | +15.76% | +15.83% |
1年 | +26.40% | +26.54% |
3年(年率) | +10.39% | +9.83% |
5年(年率) | +9.43% | +8.91% |
設定来 | +201.78% | – |
※2019年9月末時点
年間 | ファンド | ニッセイJリート インデックス |
---|---|---|
2018年 | +11.58% | +10.65% |
2017年 | -5.65% | -6.94% |
2016年 | +8.45% | +9.36% |
2015年 | -1.97% | -5.13% |
純資産トップである国内REITインデックスファンドのニッセイJリートインデックスファンドと成績の比較をしてみました。
わずかではありますが、おおむねニッセイJリートインデックスファンドを上回るパフォーマンスを魅せています。
資金流入は2016年まで低迷していましたが、2018年9月あたりから大きく増え始め、1年半で約10倍資産が増加しています。
最大下落率は?
期間 | 下落率 |
---|---|
2011/7-2011/12 | -14.71% |
最大下落率はインデックスファンドよりもやや大きくなっています。
短期でこれくらいの下落率があることは頭に入れておきましょう。
分配金は?
決算月 | 分配金実績 |
---|---|
2019/9 | 120円 |
2019/8 | 120円 |
2019/7 | 120円 |
2019/6 | 120円 |
2019/5 | 200円 |
2019年5月までは毎月200円の分配でしたが、その翌月から120円へ減額されています。
余力的にも余裕があると言えないため、さらなる減配もありそうです。
実質コストはどれくらい?
決算年度 (対象期間) |
実質コスト |
---|---|
2019年7月 (2018/6/19~2019/6/18) |
1.09% |
直近で提出された運用報告書によると、実質コストは年1.09%と少し高くついています。
資産が増えたことにより、買付コストが発生した影響によるものでしょう。
個人投資家の評判は?
株価低迷な中
リート王+3.8%
リートの比率もっと欲しいなあ— 有機@Pay 🏵 高配当株💹 (@MIWAnica) 2019年8月15日
明治安田J-REIT戦略ファンドの分配金200円→120円に減ってたけど、その分基準価額の下げ幅が少なくなる。資産価値が変わらずより良い運営してもらえるなら良きですね😊
#リート王 pic.twitter.com/O9PPybnhay— ひちゃん⋆ (@hIRAcHAN725) 2019年7月13日
すげぇなリート王、めちゃ上がってんな
— おくすりクソ野郎 (@2Yackyack) 2019年9月5日
【リート王】明治安田J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)の評価
本ファンドは毎月好利回りの分配を得られることが特徴で、インデックスファンドよりも好成績を残せていることが評価されています。
さらに下落局面では債権比率を高めることで、損失リスクを低減させることが可能となっています。
ただ今でこそ高利回りの分配となっていますが、今後さらに減額される可能性があり、分配金目当てで投資するのは慎重になった方が良いでしょう。
毎月分配型に投資したくないという場合は、ノーロード明治安田J-REITアクティブがおすすめです。
ほぼ同じ運用方針でありながら信託報酬が低いため、リターンは本ファンドを上回っています。
また分配金を再投資しているため、複利効果で効率の良い運用が行えることも魅力です。
注意点は債券への投資は行わないため、市場動向によっては本ファンドよりも軟調な成績になる可能性があります。
明治安田J-REIT戦略ファンドですが、今現在もネット証券を中心に資金流入が続いており、投資家に期待されていることがわかります。
事実パフォーマンスは安定していますが、コストが高いことや再度タコ足分配になる可能性があることから、アクティブ運用するならノーロード明治安田J-REITアクティブを選択する方が良いかと思われます。
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