次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)は、5G関連銘柄にまとめて投資できるテーマ型ファンドとなります。
設定から2年も経たずに4000億円近い資金を集める人気の投資信託です。
次世代通信関連 世界株式戦略ファンドの詳細
投資対象 | Next Generation Connectivity Fund JPY Unhedged Classを通じた 次世代通信関連企業の株式(預託証書(DR)を含む) |
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購入手数料 | 3.0% |
最低積立額 | 100円~ |
信託報酬 | 年1.74%(税別) |
純資産総額 | 3,905億円 |
設定日 | 2017年12月15日 |
決算日 | 年1回(1/7) |
信託財産留保額 | なし |
償還日 | 2028年1月7日 |
為替ヘッジ | なし |
資産構成 | 株式… 92.60% 短期金融資産など…7.40% |
運用会社 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント |
次世代通信関連 世界株式戦略ファンドの特徴
次世代通信関連 世界株式戦略ファンドですが、注目テーマである5G(第5世代移動通信システム)関連企業に分散投資できることが特徴です。
5Gの導入によって大容量かつ高速データのやり取りが可能となり、自動運転やロボット、遠隔医療やVR等の普及が期待されています。
対象となる銘柄は日本を含む世界各国の企業となっており、主に大型株に投資しています。
実際の運用は大手運用会社「ニューバーガー・バーマン・インベストメント・アドバイザーズ・エル・エル・シー」が行います。
時価総額5,000億円以上の大企業を投資対象としているため、小型株効果のような大きなリターンは期待しづらいと言えます。
ただ今後市場拡大が期待されるテーマであるため、しばらくは安定した成長が狙えるファンドと言えるのではないでしょうか。
残念なのが購入手数料(3%)が割高であることでしょう。
最近はアクティブファンドでもノーロード(買付手数料無料)の投資信託が増えていますので、手数料分だけ期待リターンが減ってしまうことがデメリットです。
また為替ヘッジを行っていないので、円高が進むとファンドの収益にマイナスの影響が出てしまいます。
本ファンドは海外に9割以上投資しているため、為替変動リスクが高いことには注意した方が良いでしょう。
規模別組入状況
銘柄名 | 比率 |
---|---|
大型株式 | 56.48% |
中型株式 | 32.4% |
小型株式 | 3.65% |
組入上位国・地域
銘柄名 | 比率 |
---|---|
アメリカ | 65.19% |
日本 | 5.29% |
中国 | 4.97% |
イスラエル | 3.95% |
台湾 | 3.48% |
韓国 | 2.85% |
スウェーデン | 2.00% |
スイス | 1.39% |
フィンランド | 1.20% |
オランダ | 1.19% |
組入上位業種
銘柄名 | 比率 |
---|---|
情報・通信業 | 71.42% |
コミュニケーション・サービス | 17.29% |
一般消費財・サービス | 2.88% |
資本財・サービス | 1.01% |
組入上位銘柄
銘柄名 | 国・地域 | 比率 |
---|---|---|
アルティスUSA | アメリカ | 3.18% |
ゼブラ・テクノロジーズ | アメリカ | 3.06% |
サービスナウ | アメリカ | 3.00% |
シスコシステムズ | アメリカ | 3.00% |
キーサイト・テクノロジーズ | アメリカ | 3.00% |
ザイリンクス | アメリカ | 2.99% |
アナログ・デバイセズ | アメリカ | 2.99% |
コルボ | アメリカ | 2.97% |
ルメンタム・ホールディングス | アメリカ | 2.91% |
村田製作所 | 日本 | 2.86% |
企業間取引を主とする企業が多いためあまり馴染みがないかもしれませんが、ケーブルテレビや携帯電話サービスの「アルティスUSA」、クラウドサービスを手掛ける「サービスナウ」などで構成されています。
日本からは、5G関連部品で市場シェアトップの「村田製作所」が上位となっています。
全組み入れ銘柄は47銘柄しかなく、分散性が高いとは言えません。
運用成績・利回りは?
期間 | ファンド | eMAXIS Slim 先進国株式 |
---|---|---|
1カ月 | +4.98% | +2.7% |
3か月 | -0.85% | -0.3% |
6か月 | +16.80% | +11.1% |
1年 | +11.21% | +3.5% |
設定来 | +11.40% | – |
※2019年7月31日時点
年間 | eMAXIS Slim 先進国株式 |
参考指数 |
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2018年 | -13.38% | -11.0% |
5Gファンドではありませんが、先進国株式に投資しているeMAXIS Slim 先進国株式インデックスとパフォーマンスの比較をしてみました。
ここ1年ではeMAXIS Slim先進国株式を上回る成績を残せており、テーマ型ファンドの強さを見せています。
また純資産はとどまることなく増えており、営業戦略が上手くいっていることがわかります。
ちなみに2018年度の投資信託における資金流入額トップに輝いています。
分配金は?
分配金は今まで一度も出しておりません。
分配を出さずに運用が続けられていることは評価できます。
実質コストはどれくらい?
決算年度 (対象期間) |
実質コスト |
---|---|
2018年 (2017/12/15~2019/1/7) |
1.693% |
2019年1月に提出された運用報告書から判明した実質コストは、年1.693%となっています。
個人投資家の評判は?
18年度の流入額で首位だったのは三井住友トラスト・アセットマネジメント。差し引きで4716億円の流入超だった。17年12月に設定した「次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE5G)」が全体の半分近い2189億円の流入となった。
— 佐野 直哉 (@pxbrqnaZJT1917W) 2019年4月15日
1000万預けてる三井住友トラスト・アセットマネジメントの次世代通信関連企業ファンド、THE5Gの運用含み益が約80万に。
今後、どうなるかな。これからの5Gの仕組み企業活用には期待してるから、資金回収はしないけども。
— kn (@kn33146787) 2019年3月21日
友達の一人が投資信託をやっている。銀行員に勧められたとか親がイイと言ってたからという理由で選んでるようだ。
⬇️
三井住友TAM-次世代通信関連 世界株式戦略ファンド
(愛称:THE 5G)5G!
良さそうなのでチョビっと買っておいたやつ。#投資信託 #投信 #株 #資産運用 #株式投資#5G pic.twitter.com/03HGDRVSH3— ひでみん (@hidemine4) 2019年3月2日
次世代通信関連 世界株式戦略ファンドの評価
本ファンドは、世界各国の5G関連企業にまとめて投資できることが評価されています。
IoTやAI普及の鍵と言える第五世代移動通信システムが開始されることで、関連企業は業績面で恩恵を受ける可能性が高いです。
ただテーマ型ファンドは流行りが過ぎると頭打ちになる傾向があるので、長期投資には向きません。
あくまで短期から中期投資に活用したいファンドとなります。
手数料が割高なため、個人的にはあまりおすすめできるファンドとは言えません。
構成銘柄も成熟しきった大型株が中心で、ハイパフォーマンスを期待することはできないでしょう。
テーマ型ファンドのリスクに見合ったリターンが得られないため、金融機関で勧められてもよくわからない場合は投資しない方が良いです。
リスクは承知済みで、とにかく5G関連に投資したいという方向けのファンドと言えるでしょう。

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