たわらノーロード 新興国株式はその名の通り、成長著しい新興国を投資対象としているインデックスファンドになります。
たわらノーロードシリーズに、新ファンドの一つとして2016年3月に設定されました。
2017年12月30日付で信託報酬年0.495%⇒年0.34%に変更されています。
たわらノーロード 新興国株式の詳細
ベンチマーク | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み) |
---|---|
購入手数料 | 無料 |
最低積立金額 | 100円~ |
信託報酬 | 年0.34%(税別) |
純資産総額 | 55.53億円 |
設定日 | 2016年3月14日 |
決算日 | 年1回(10/12) |
信託財産留保額 | 0.3% |
償還日 | 無期限 |
為替ヘッジ | なし |
投資形態 | ファミリーファンド方式 |
資産構成 | 実質組入比率…108.1% (現物91.5%、先物16.6%) 現金など…8.5% 組入銘柄数…846銘柄 |
運用会社 | アセットマネジメントONE株式会社 |
たわらノーロード 新興国株式の特徴
たわらノーロード 新興国株式の最大の特徴としては、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)をベンチマークとしているファンドの中で、最も安いコストで運用できることでしょう。
【追記】現在はニッセイ新興国株式インデックスファンドやeMAXIS Slim 新興国株式インデックスといったさらに低コストのファンドが登場しています。
信託報酬年0.34%は、今まで最安ファンドだった「インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」よりも、かなり低く保有コストを抑えることができるのが魅力ですね。
新興国を対象とするファンドのコストはどうしても高くなりがちですが、5%を下回る設定で登場したことは投資家にとってもありがたいことでしょう。
2016年12月に判明した実質コストも0.73%(税抜)と 、他と比べて最安の水準になっております。
これを踏まえて積極的に本ファンドに乗り換えるのもありだと思います。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016では、第14位と健闘しております。
組入地域・業種ほか
地域・国 | 比率 |
---|---|
ケイマン諸島 | 16.37% |
韓国 | 14.43% |
台湾 | 11.24% |
中国 | 9.90% |
インド | 8.19% |
ブラジル | 7.50% |
南アフリカ | 6.98% |
ロシア | 3.70% |
香港 | 3.17% |
メキシコ | 2.84% |
その他 | 15.67% |
韓国を筆頭に、インド・ブラジル・南アフリカ・メキシコなどの新興国を投資対象としています。
ケイマン諸島はタックスヘイブン(租税回避地)の一つということもあり、比率が高くなっています。
組入銘柄
銘柄 | 地域・国 | 比率 |
---|---|---|
TENCENT HOLDINGS LTD | 中国 | 4.16% |
SAMSUNG ELECTRONICS CO LTD | 韓国 | 4.14% |
TAIWAN SEMICONDUCTOR | 台湾 | 3.41% |
ALIBABA GROUP HOLDING LTD-ADR | 中国 | 3.20% |
NASPERS LTD | 南アフリカ | 1.72% |
CHINA CONSTRUCTION BANK | 中国 | 1.31% |
CHINA MOBILE LIMITED | 香港 | 1.31% |
HON HAI PRECISION INDUSTRY | 台湾 | 1.23% |
IND & COMM BK OF CHINA – H | 中国 | 1.00% |
BAIDU INC -SPON ADR | 中国 | 0.98% |
上位銘柄は中国企業の比率が多くなっていることがわかります。
韓国のサムスンや、アリババ・グループに投資が行われております。
運用成績は?
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1カ月 | -9.61% | -9.37% |
3か月 | -7.49% | -6.96% |
6か月 | -3.59% | -2.85% |
1年 | -8.91% | -7.42% |
2年 | -0.18% | + 2.39% |
3年 | +27.24% | +31.76% |
※2019年5月31日基準
序盤は運用開始年特有の事情がありやや乖離が大きくなっておりましたが、ここ最近は安定しており、配当込みベンチマークとの乖離率が低くなっております。
新興国株式自体のパフォーマンスは、米国金利上昇による通貨安の影響で下落が続いています。
純資産はここにきて急激に伸びてきており、節目となる50億円を突破しております。
1億円に満たない資産から、右肩上がりで純資産を増やしていることが評価できます。
分配金は?
今まで一度も分配金を出しておりません。
実質コストは?
決算 | 実質コスト |
---|---|
2018年 | 0.647% |
2017年 | 0.70% |
2016年 | 0.73% |
2018年10月に提出された報告書で実質コストが0.647%と判明しました。
新興国株式を投資対象としているためコストが高くついていますが、前年よりは低くなっております。
競合するファンドとおすすめファンドは?
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスが新しく登場し、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当除く)」をベンチマークとしている最安のファンドとなっています。
ただまだ運用期間が短く、実質コストも判明しておりませんので、乗り換えるのであればトラッキングエラー(乖離率)と実質コストが出てきてからでも遅くはないと思います。
あとニッセイ新興国株式インデックスファンドやSBI・新興国株式インデックス・ファンド、楽天・新興国株式インデックス・ファンドも競合するファンドといえます。
投資対象指数がそれぞれ異なるため、新興国のベンチマークに特にこだわりがなければ選択余地があるでしょう。
個人投資家の評判は?
ポートフォリオ変更。
たわらノーロードの新興国株式と楽天IBFを増やして、その分ひふみプラスを少なくしました(・ω・) pic.twitter.com/1Mq6V6i1Wb— 激辛麻婆 (@tfJGEcgUA7XlwKC) 2018年8月7日
VT一本ですか・・・・
私はたわら先進国株と新興国株、トピックスと
ニッセイ4資産がメイン。
楽天VTi、ifree新興国株、ひふみプラスを参考として持っています
— &AKi (@4SPp2pE8Di8pBnG) 2018年2月9日
新興国株式クラスは、「たわらノーロード 新興国株式」の信託報酬・実質コストが低く、相対的に高評価でした。
— 水瀬ケンイチ@お金は寝かせて増やしなさい?? (@minasek) 2018年1月18日
たわらノーロード 新興国株式の評価
たわらノーロード新興国株式ですが、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)をベンチマークとしているファンドの中で、比較的低いコストで運用できることがメリットと言えるでしょう。
本ファンドよりも低い信託報酬の新興国ファンドは多数存在するものの、ベンチマークが異なるものもあり単純な比較はできません。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)は、新興国インデックスの中では最も有名な指数となりますので、通常はこちらをベンチマークとしているファンドに投資していく方が良いと思われます。
上記のことから新興国を対象とするファンドを選択する際は、検討価値のあるファンドと言えそうです。
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