楽天・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(新興国株式))は、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスと連動する動きを目指した、新興国株式インデックスファンドになります。
楽天投信投資顧問から、2017年11月17日に設定されました。
「バンガードETF」に投資をする楽天・バンガード・ファンド第二弾であり、超低コストで新興国に分散投資が行うことができます。
【追記】投資対象としている「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF」の経費率変更により、本ファンドの信託報酬も減率(0.21%)されています。
楽天・新興国株式インデックス・ファンドの詳細
投資対象 | 新興国株式 |
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ベンチマーク | FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス(円換算) |
購入手数料 | 無料 |
つみたてNISA | ×:対象外 |
最低積立金額 | 100円から |
設定日 | 2017年11月17日 |
信託報酬 | 年0.21%(税別) |
純資産総額 | 11.49億円 |
決算日 | 年1回(7/15) |
信託財産留保額 | なし |
償還日 | 無期限 |
為替ヘッジ | なし |
投資形態 | ファミリーファンド方式 |
運用会社 | 楽天投信投資顧問株式会社 |
楽天・新興国株式インデックス・ファンドの特徴
楽天・新興国株式インデックス・ファンドは、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)をベンチマークとしているインデックスファンドの中で、低コストであることが特徴です。
ベンチマークであるFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)は、新興国全体の小型株から中型株・大型株までカバーしています。(約4,000銘柄)
現在まで最安の新興国株式インデックスファンドは、信託報酬を引き下げたばかりのニッセイ新興国株式インデックスファンド(年0.339%)でございました。
それを0.1%近くも低い信託報酬コストで登場したことに驚きですね。
さらにニッセイ新興国株式インデックスファンドのベンチマークは「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」となっており、小型株まではカバーしておりません。
本ファンドは分散性においても優位性があるファンドとなり、新興国インデックスファンドの有力候補となることでしょう。
【追記】現在はニッセイ新興国株式インデックスファンドの信託報酬が引き下げられており、年0.189%と本ファンドを下回るコストになっています。
バンガードETFのみで運用を行っている
本ファンドの構成銘柄は、「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」のみとなっており、超低コスト海外ETFである「バンガードETF」を通じて投資を行っています。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFは経費率(信託報酬)年0.12%と低く、低コストで新興国株式全体に分散して投資が行えることが魅力です。
国別構成比率
国名 | 比率 |
---|---|
中国 | 29.0% |
台湾 | 16.1% |
インド | 11.9% |
ブラジル | 7.6% |
南アフリカ | 7.6% |
メキシコ | 4.3% |
タイ | 3.8% |
ロシア | 3.6% |
マレーシア | 3.5% |
インドネシア | 2.7% |
中国、ブラジル、インドや台湾、南アフリカといった成長著しい新興国の株式市場を投資対象としております。
業種別構成比
業種名 | 比率 |
---|---|
金融 | 29.5% |
テクノロジー | 15.2% |
資本財 | 10.7% |
消費者サービス | 10.2% |
消費財 | 9.1% |
素材 | 7.4% |
石油・ガス | 7.3% |
通信サービス | 4.6% |
公益 | 3.1% |
ヘルスケア | 2.9% |
組入銘柄
銘柄 | 比率 |
---|---|
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO) | 100% |
ETFの組入銘柄は?
銘柄 | 比率 |
---|---|
テンセント | 4.6% |
TSMC | 3.5% |
ナスパーズ | 1.8% |
中国建設銀行 | 1.5% |
中国工商銀行 | 1.2% |
中国移動通信 | 1.1% |
フォックスコン | 0.9% |
アリババ | 0.9% |
中国平安保険 | 0.9% |
イタウ・ウニバンコ | 0.9% |
現在の投資銘柄数は4,726となっています。
利回り・運用成績は?
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヵ月 | +0.4% | -0.1% |
3ヵ月 | +10.9% | +11.4% |
6ヵ月 | +0.1% | +0.2% |
1年 | -4.6% | -3.3% |
設定来 | -5.4% | -4.5% |
※2019年3月末時点
運用開始から1年が経ちましたが、以前ほどの大きな乖離は少なくなっています。
今後も安定したパフォーマンスを期待したいですね。
一方純資産は順調に増え続けております。
分配金は?
まだ決算を迎えておりませんので、後日追記します。
実質コストは
対象期間 | 実質コスト |
---|---|
2018年7月 (2017年11月17日~2018年7月17日) |
0.320% |
2018年7月に提出された運用報告書で判明した実質コストは年0.320%でした。
対象期間が1年でないことには留意が必要ですが、信託報酬(年0.231%)と比較してそこまで差がありませんでした。
投資家の評判は?
楽天ポイントが12,000ポイント付与されたので、全額楽天VWOへ!下がっているタイミングでポイント多かったので嬉しい。俺のポイントちゃん、新興国を泳いで帰ってきておくれ。
— The Arau (@araiarau) 2018年10月10日
それにしても、今年の5/18日に1,000万円を一括投資したとすると、楽天全米株だと1,095万円、楽天新興国株だと907万円の評価額。短期間で188万円もの大差がついてしまっている訳です。#インデックス投資
— スノーボール@長期分散投資実践記 (@snowball0317) 2018年10月7日
楽天新興国株式というから低コストで勝負する新興国投信でも認定されてないのがあるのが現状ですからねえ。
インドにしろ東南アジアにしろ、海外ETFとアクティブの二択しか無い状況は改善されてほしいと思う次第ですが#インドは東証ETFもあるけどいかんせん償還危機にあってる
— はるかさん@つみたてNISA次郎 (@asakaze2425) 2018年7月28日
楽天・新興国株式インデックス
中国台湾株
いいなぁ
でも、下げなかったことと上がることは別だし、あげる余地があるかどうかも別なんだよねそして、ニュースで見たけど
ベトナム最強!!
今からこの波に乗れるのかな? pic.twitter.com/EQbdRgw5WQ— ねこーねこー (@neko_nekodayo) 2018年3月28日
楽天・新興国株式インデックス・ファンドの評価
楽天・新興国株式インデックス・ファンドですが、新興国株式を投資対象とするインデックスファンドの中で低めの信託報酬であることが評価できます。
さらに新興国全体の大型株・中型株はもちろん小型株までカバーしており、新興国株式インデックス(指数)で一般的な「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」よりも幅広く分散投資を行うことが可能です。
海外ETFに投資を行っていますので、課税(配当金)において不利になる可能性があります。
また新興国を投資対象としていますので、実質コストが高くつく可能性もあります。
しかし現段階で保有コストに大きな差があることから、どちらもそこまで気にしなくてもいい問題かもしれません。
本ファンドよりさらにコストを抑えて新興国に投資したい場合は、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(年0.189%)やEXE-iつみたて新興国株式ファンド(年0.180%)がおすすめです。
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販売会社 | 楽天証券 SBI証券 マネックス証券 岡三オンライン証券 松井証券 GMOクリック証券 カブドットコム証券 |
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