外貨を取引する商品の一つに「外貨建MMF」という商品があります。
少額から投資ができて、高利回り&積立も行えることから、外貨の投資を始めるのに最適な選択肢と言えます。
本記事では外貨建MMFの概要とメリット・デメリットをお伝えしていきます。
外貨建MMFとは
外貨建MMFとは、その名の通り「外貨建てのMMF」のことです。
MMF(エムエムエフ)とは、ファンドの一種で別名「マネー・マーケット・ファンド」とも呼ばれています。
外国の債券を投資対象としている公社債投資信託になります。
外貨預金と似た性質を持っておりますが、短期債権(コマーシャル・ペーパー)を中心とした運用がされており、安全性が高くなっています。
最初の投資が
ドル建投資の方も多いはずそして、初めての含み損に
戸惑っている方も、同じく相場観に自信がないのなら
一旦、株式を離脱して
外貨建MMFへ退避する事も選択肢待機と言いながら
・まだ為替リスクを取っている
・円としては使えない外貨建投資が少し難しい理由の一つです
— Sumile2103 (@sumile2103) 2018年11月24日
外貨建MMFのメリット
金利が高いことが魅力
外貨建MMFは高金利の債券等で運用されているため、比較的高利回りの商品となっています。
投資対象は短期債券や政府が保証している公社債となっており、元本割れをなるべく起こさないよう安全面を重視して運用されております。
受け取った分配金は自動的に再投資されるため、複利効果によって効率の良い運用を行えることが特徴です。
ふと、普通預金の金利がいくらなのか調べてみたら、「あおぞら銀行」の0.2%。
「三菱UFJ銀行」に至っては0.001%。
そりゃ配当株や外貨建MMFに注目するよな。
来春就職する甥にも資産運用について気づきを与えてあげられるようにしなくっちゃ。
— hiro (@duke_pearson) 2019年12月10日
今月はETFの分配金が出るんだった。ドル転してETF買付する直前に気がついた。せっかくなら再投資まとめて買い付けたほうがいいな。半月ほど外貨建MMFに眠らせておこう。これで特定口座に入るし。微妙に利息つくし。いいか。
— HIRA 🌾 (@Open_JP) 2018年6月14日
取引コストが安い
通常、投資商品を購入する際は購入手数料という、買付時にかかるコストが発生します。
一方外貨建MMFは、購入手数料が無料となっています。
買付の際に手数料を気にしなくて良いことがメリットになります。
そして売却(解約)時も、手数料がかかることがありません。
また為替手数料も発生しますが、外貨預金と比べると割安の手数料となっています。
外貨預金よりも、低コストで外貨建MMFをはじめられます。
外貨建MMFはどうなんでしょ?利回りが落ちるけど、手数料無料だからそんなに悪くない気がするんですが。
— きーちゃん (@kyyichan) 2019年8月13日
少額ではじめられる
外貨建MMFは1,000円(10通貨)からと、少額資金で投資を行うことができます。
まとまったお金がなくても、気軽に外貨投資を行えることがメリットになります。
外貨建MMFと海外ETFを始めてみようと思う。
普通に株買うより安価で気軽に始められるし、勉強のつもりでやろう!
そろそろ本格的に預貯金から投資にシフトしてく!— kota (@kurt0929) 2019年5月3日
つみたてNISAに変更したら、ETFまとめ買いするための遊ばせてるドルは外貨建MMFにプールしておこう。
少額でも利益がでるなら。— ぱぺまぺ@投資ブロガー (@ppmp65) 2018年9月23日
積立が行える
証券会社によっては毎月5,000円から、外貨建MMFの積立投資が行えます。
後述する為替変動によるリスクを抑えるためにも、まずは積立投資で外貨建MMFをはじめることをおすすめします。
外貨建MMFの積立をはじめてから間も無く一年。やはりそれなりの金額になりますね。そして、あっという間。継続は力なりというやつでしょうか。ここのところの円高で赤字ですが。
— Conquistador (@_Conquistador_) 2017年4月30日
損益通算が行える
外貨建MMFですが、2016年1月より申告分離課税に変更されたため、株や投資信託と損益通算ができるようになりました。
外貨建MMFで大きな利益が出た場合でも、株や投資信託で損失となった場合、損益通算することで税制上のメリットを受けることができます。
同じ外貨取引のFXでは、株との損益通算通算が不可なので、外貨建MMFにおける利点の一つとなります。
株で赤字になった場合には、3年間の間は損益通算によって翌年以降の利益と相殺できる。利用するには確定申告をする必要があり、一回でも忘れると損益通算は利用できない。
たたNISA口座での損失は損益通算の対象外。— まっしろーりん (@white_roller24) 2019年1月29日
外貨建MMFのデメリット
為替・信用・価格変動リスクがある
外貨預金は基本的に外貨ベースでの元本は保証されますが、外貨建MMFは債券で運用されている為、価格変動による元本割れが起こる可能性があります。
ただメリットでもお伝えしましたが、優良企業の社債や短期債券を中心に投資を行っているため、安全性は比較的高くなっています。
また外貨商品ですので為替によるリスクがあり、円高時には損失が出ることもあります。
この場合、円換算ベースでの元本割れになるリスクがあります。
あと投資対象となる債権がデフォルト(債務不履行)を起こした場合は、外貨ベースでも元本割れとなる可能性があります。
ただ過去をさかのぼっても、リーマンショックのような不況時でも元本割れは起きませんでしたので、信用リスクによる元本割れ(外貨ベース)の可能性は低いと言えます。
外貨建MMFは未収分配金がほんの少しではあるが、毎日増えていくのが楽しい。株を購入して端数が出たら外貨建MMFに入金。口座において置くより良し。為替リスクはあるけど、そのまま米国株の買付ができるので良しです。
— 株式ゴリラ (@koumuin_toushi) 2020年1月7日
ちなみに外貨建MMFの評価損益は、株と同じで為替変動を織り込んだ計算方法になってる。だから為替差益の確定申告は外国株同様必要ないし、MMF購入後に円高が進んだ時に、損出しして節税することもできる。
分配金もあるので、外貨の退避先としてはおすすめ。— つる@米国株投資 (@T10262936) 2019年8月18日
外貨建MMFのおすすめ会社は?
取扱会社 | 為替手数料 | 金利 | 最低購入金額 | 最低積立額 積立頻度 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 25銭(米ドル) 1円(豪ドル) 1円(NZドル) 1.5円(トルコリラ) 30銭(南アランド) |
2.116%(米ドル) 1.235%(豪ドル) 1.100%(NZドル) 20.011%(トルコリラ) 6.027%(南アランド) |
10通貨~ (通貨により100円前後から) |
5,000円~ 毎月・ボーナス月 |
カブドットコム証券 | 20銭(米ドル) 60銭(豪ドル) 60銭(NZドル) 2円(トルコリラ) 25銭(南アランド) |
1.82%(米ドル) 1.23%(豪ドル) 1.07%(NZドル) 19.76%(トルコリラ) 6.02%(南アランド) |
10,000円から | 10,000円~ 毎月 |
楽天証券 | 25銭(米ドル) 70銭(豪ドル) 70銭(NZドル) 2円(トルコリラ) 30銭(南アランド) |
1.920%(米ドル) 1.235%(豪ドル) 1.100%(NZドル) 11.176%(トルコリラ) 6.027%(南アランド) |
10通貨~ (通貨により100円前後から) |
×(できない) |
マネックス証券 | 25銭(米ドル) 70銭(豪ドル) 70銭(NZドル) 2円50銭(トルコリラ) 30銭(南アランド) |
1.825%(米ドル) 1.235%(豪ドル) 1.084%(NZドル) 19.832%(トルコリラ) 5.991%(南アランド) |
1,000円から | ×(できない) |
外貨建MMFのまとめ
外貨建MMFですが、利回りが良くて比較的安全性が高い投資商品となります。
少額で投資を行えることから、外貨投資が初めての方におすすめできる商品だと思います。
商品の特性上、短期間で一気に利益を出すことはできません。
その代わり、外貨建MMFは長期間で資産を築いていくにはぴったりな投資と言えます。
上記のことから長期的な外貨投資を考えている場合は、外貨建MMFで行うことを検討してみてもいいでしょう。
