ワールド・リート・オープン(毎月決算型)は、世界のREIT(不動産)に投資しているアクティブファンドです。
運用会社は三菱UFJ国際投信ですが、実質的な運用はモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントが行っています。
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の詳細
投資対象 | 海外不動産 |
---|---|
積立可能額 | 100円から |
ベンチマーク | なし |
購入手数料 | 2.5% (無料の会社あり) |
信託報酬 | 年1.550%(税別) |
純資産総額 | 2,832億円 |
設定日 | 2004年7月2日 |
決算日 | 毎月10日 |
信託財産留保額 | なし |
信託期間 | 無期限 |
為替ヘッジ | なし |
投資形態 | ファミリーファンド方式 |
資産構成 | 国内REIT…4.3% 外国REIT…92.6% コールローンほか… 3.1% |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の特徴
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)ですが、日本を含む世界各国のリートを投資対象としています。
毎月分配型の投資信託であり、分配金を頻繁に受け取りたい方には最適なファンドとなります。
ただ長期投資には不向きと言われ、複利効果が見込めないことや、過剰な分配によって元本が切り崩されるファンドも存在します。
以前は人気の毎月分配型ファンドでしたが、最近は新規設定が少ないこともあって人気に陰りを見せています。
信託報酬はアクティブファンドだけあって、やや割高の水準となっています。
保有期間が長いほど負担するコストも大きくなりますので、できるだけ低いファンドを選択するべきです。
ワールド(世界)・リートとありますが、実際にはアメリカの不動産が半分以上を占めており、米国REIT市場の影響を強く受けることになります。
また米国を除いても、先進国リートを中心とした11か国のみで構成されており、分散性は低いと言えます。
為替ヘッジは行っていない
本ファンドは海外リートに投資を行っていますが、為替ヘッジを行っていません。
そのため、為替の変動によるリスクがあることには注意しましょう。
組入国・地域
銘柄名 | 比率 |
---|---|
米国 | 59.2% |
カナダ | 7.4% |
豪州 | 6.3% |
フランス | 5.5% |
日本 | 4.3% |
シンガポール | 4.2% |
イギリス | 4.2% |
香港 | 4.0% |
スペイン | 0.8% |
アイルランド | 0.5% |
オランダ | 0.4% |
セクター別組入比率
銘柄名 | 比率 |
---|---|
小売 | 36.4% |
複合 | 16.8% |
オフィス | 15.5% |
住宅 | 8.2% |
ヘルスケア | 6.5% |
その他 | 6.1% |
ホテル | 4.4% |
産業用施設 | 2.2% |
倉庫 | 0.8% |
小売や複合施設の比率が多いことがわかります。
組入上位銘柄
銘柄名 | 比率 |
---|---|
サイモン・プロパティー・グループ | 9.3% |
ボルネード・リアルティー・トラスト | 6.3% |
リオカン・リート | 4.7% |
メイスリッチ | 3.6% |
スターウッド・プロパティ・トラスト | 3.2% |
エクイティ・レジデンシャル | 3.1% |
リンク・リート | 3.0% |
キムコ・リアルティー | 2.7% |
ミッド・アメリカ・アパートメント・コミュニティーズ | 2.4% |
ブリックスモア・プロパティー・グループ | 2.3% |
本ファンドは割安かつ好配当が期待できる銘柄で構成されています。
構成銘柄の平均配当利回りは5.1%となっています。
運用成績・利回りは
期間別騰落率
期間 | ファンド | たわら先進国リート |
---|---|---|
1ヵ月 | +1.6% | +2.35% |
3ヵ月 | -0.1% | +1.86% |
6ヵ月 | -2.2% | +1.15% |
1年 | +12.2% | +18.35% |
3年 | +9.5% | +18.75% |
5年 | +28.3% | – |
10年 | +137.2% | – |
設定来 | +108.8%% | – |
年間別騰落率
年次 | ファンド | たわら先進国リート |
---|---|---|
2018年 | 11.76% | -8.94% |
2017年 | +2.60% | +6.42% |
2016年 | +0.11% | -0.92% |
2015年 | -1.37% | – |
2014年 | +37.73% | – |
2013年 | +19.0% | – |
2012年 | +32.8% | – |
2011年 | ‒3.1% | – |
2010年 | +5.3% | – |
2009年 | +35.1% | – |
※2019年2月28日時点
ベンチマークは未設定となっているので、先進国REITを投資対象としているたわらノーロード先進国リートと比較してみました。
結果はここ3年のあいだ、全ての期間で成績が劣っていることがわかります。
たわらノーロードの方がかなり低コストで運用できることを含めて、本ファンドのパフォーマンスは厳しい状態と言えます。
分配金は?
決算月 | 分配金実績 |
---|---|
2019/03 | 20円 |
2019/02 | 20円 |
2019/01 | 35円 |
2018/12 | 35円 |
2018/11 | 35円 |
2018/10 | 35円 |
2018/09 | 35円 |
2018/08 | 35円 |
2018/07 | 35円 |
2018/06 | 35円 |
2018/05 | 35円 |
2018/04 | 35円 |
毎月分配型投信であるため、毎月分配を得ることができます。
以前は70円の分配金が出ていましたが、現在は減配されて半分以下の20円となっています。
個人投資家の評判は?
サラリーマンの方は、あと2カ月待てば夏の賞与が出ます。株価が戻り切ってなければ、7月、8月に割安な銘柄を買うのもいいと思います。私は優待銘柄を追加し、ワールドリートオープンでも仕込もうかと思います。100万円はこれであっという間に消えます。
— こんじゃるか@サラリーマン投資家 (@conjalkha) May 17, 2020
俺は北が死のうと知ったことじゃないが、ワールドリートオープンが上がるのかが問題だ。
今日担当の方と話したが、3月頃は特に注視してないとならん
ネットバンキングも登録したし、プラスになったらすぐ売ってやめよう。
そもほぼ使わないのに毎月決算なんて入るべきじゃなかった— でぃーえる00 (@D_L_zerozero) 2019年2月28日
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)、衝撃。
分配金(1万口当たり)が、
35円から20円まで、一気に引き下げ。
今までと同等か少しの下げと見ていただけに、
半減に近いこの下げはショック大。
本当に、投信は自分でコントロールできない要因、多すぎるね。
(続く)— Shinya Ando@ネットビジネスで「脱・会社員」達成 (@ShinAnde) 2019年2月12日
悪名高い(?)毎月分配型の投信を試しに買ってみようとしたけど、信託報酬高いな。毎月分配という仕組みどうこう以前に、手数料が高いのはヨクナイ…
楽天証券ランキングTOP3より、
ニッセイグローバル好配当株式プラス:1.7%
ワールド・リート・オープン:1.7%
日本株アルファ・カルテット:1.9%— Tsucchy (@ak_tsuchiya) 2018年10月15日
投資信託 解約(ーー;)
ワールドリートオープン
トータルリターン40万(ーー;)
ここ近年パフォーマンス悪くて
ほとんど増えてなかった(ーー;)
NISA枠で積立てる奴は継続(ーー;)— もんじろう (@monjiro2014) 2018年9月14日
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の評価
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)ですが、毎月分配を得られることが唯一のメリットになっており、その分配金も減少傾向にあります。
そのため資金の流出が続いており、今後も純資産の減少に歯止めが効かない状況になると思われます。
パフォーマンスもインデックスファンドに負けるなど低調となっていて、アクティブファンドとしての存在意義も失われつつあります。
どうしても毎月分配を得たいという方以外は、低コストのインデックスファンドに投資することをおすすめします。
現在Smart-i 先進国リートインデックス(年0.20%)が最安の先進国REITインデックスファンドとなっています。
まだ運用実績が浅いですが、本ファンドの保有コストを考えればこちらに投資する方が良いと思われます。
新興国も含めた世界のリートに投資したい場合は、ニッセイグローバルリートインデックスファンド(年0.27%)がおすすめです。
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)を購入できる会社はこちら
古くからあるファンドですので、多くの証券会社・金融機関で購入が可能です。
販売会社 | SBI証券 楽天証券 GMOクリック証券 マネックス証券 カブドットコム証券 松井証券 SMBC日興証券 岡三オンライン証券 イオン銀行 新生銀行 フィデリティ証券 大和証券 野村證券 むさし証券 立花証券 エイチ・エス証券 ソニー銀行 三菱UFJ銀行 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
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