バリュー平均法は「ドルコスト平均法」と並んで有名な投資方法の一つになります。
バリュー平均法におけるメリットとデメリットをご紹介します。
バリュー平均法とは
バリュー平均法とは、ハーバード大学元教授のマイケル・エデルソン博士が考案した積立投資手法です。
方法としては、目標としている基準価額(バリュー経路)より上回った場合に、その上回っている分だけ売却を行います。
目標基準価額より下回った場合には積立金額を大きくし、平均基準価額を目標基準価額に近づけていきます。
ドルコスト平均法との違いは、基準価額より上回った場合に売却するという点です。
利益が出た分だけ収益となっていきますので、効率良く資産構築が可能となります。
まさにドルコスト平均法の強化版と言えるでしょう。
しびれを切らしたので明日からSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドに積立開始します!
スリムS&P500は積立停止保有継続、今後信託報酬を下げてきてもひとまず同率でしょう
この2本の投信でバリュー平均法を採用してみようかと考えている(^^)/ pic.twitter.com/LsjnZ6wT7S
— クロスパール@ローコストで豊かな生活 (@crosspearl01) 2019年10月9日
バリュー平均法のメリット
ドルコスト平均法よりも投資効率が高い
安いときに多く買って利益が出た時は売却するという方法ですので、平均基準価額がおのずと下がっていきます。
そのため全部売却するときの収益も期待でき、過去のシミュレーションではドルコスト平均法よりも上回るパフォーマンスを残しています。
特にボラリティが激しい相場の時に、投資効率が良くなり威力を発揮する投資手法といえます。
また値幅の狭いレンジ相場でも下落時に積立金額を増やすので、得られる利益が大きくなります。
大きな上昇局面がないために、後述する売却による複利効果減少を防げます。
バリュー平均法のデメリット
下落時に追加資金不足の可能性がある
バリュー平均法では、評価額が基準価額よりも下回っている場合に追加で資金が必要ですので、下落トレンドが続く場合に追加資金が不足する恐れがあります。
タヌキの皮算用:SBI FXでドルコスト平均法で毎日定額ドル円を購入。そこにバリュー平均法を組み合わせる。スワップ+差益が期待収益以上なら、その分だけ利確。期待収益以下なら、資金を追加投入して足りない分のドル円を購入。月2ペースで調整チェックする感じかな?うーむ、資金効率悪いか(汗
— QDM (@9steps) 2018年12月8日
今月バリュー平均法のチェック月なんで予行演習で残高調べてみた。
思ったよりも追加投資が必要なくてよかったぁ。— ひめだか@投資ブロガー (@kotsu2life) 2018年6月30日
上昇トレンド時に複利効果が薄まる
今度は逆に、上昇トレンドが続く場合にもデメリットがあります。
たとえば上昇率が100%近い上昇トレンドがあった場合、投資金額のほとんどを売却することになり、積立投資による複利効果が得られにくくなってしまいます。
また売却益にかかる税金も運用リターンを押し下げてしまう点もあります。
非課税口座(NISA)で運用することで対応するのもありでしょう。
バリュー平均法の口コミ
半年に1度の確定拠出年金のお知らせが届いた
この半年に購入1回売却2回のスイッチングをしてましたな。 定期預金の割合が38%とやや多すぎるのをどうするか。 引き続きバリュー平均法で運用する— ゆうやけPC (@vyekpc) 2018年5月7日
元々のバリュー平均法は,積立とリバランスを一体で行うので,3ヶ月毎が最良とされています.それで対応できる方は良いのですが,手間がかかると思われる方も多いようです.
そこで私は,積立とリバランスとを分離し,積立は毎月(自動),リバランスは年1回(手動)として手間を省いています.— 縞縞猫 (@_StrCat_) 2017年12月9日
バリュー平均法はドルコスト平均法よりもまとまった元手が必要そうに感じた。
ただ、売却も含めた考え方なのが気に入った。— ミドノン@社会人1年生 (@LearnMidonon) 2017年4月13日
バリュー平均法は確かに試してみたさあるけど、私としては相場を見ながら積立額を変えていく時間と労力考えたら結局ドルコスト平均法でほったらかすのが楽だなって思っちゃうのよね。リスク面よりそっちを気にしちゃう。
— Long (@Long_t31613f) 2017年2月20日
バリュー平均法の総評まとめ
デメリットも多いですが、効率という点ではバリュー平均法の方が勝ります。
非課税口座での運用・下落時の追加キャッシュの制限を設けるなど、自分なりのプランを立てて行うことで、より効率の良い投資方法になると言えるでしょう。