iFree S&P500 インデックスは、S&P500指数(円ベース)と連動する動きを目指す米国株式インデックスファンドになります。
iFreeインデックスシリーズの一つとして、2017年8月末に新たに追加されました。
iFree S&P500 インデックスの詳細
ベンチマーク | S&P500指数(円ベース) |
---|---|
購入手数料 | 無料 |
設定日 | 2017年8月31日 |
信託報酬 | 年0.225%(税別) |
純資産総額 | 66.28億円 |
決算日 | 年1回(9/7) |
信託財産留保額 | 無料 |
償還日 | 無期限 |
為替ヘッジ | なし |
投資形態 | ファミリーファンド方式 |
資産構成 | 外国株式…56.7%(507銘柄) 外国投資信託… 38.9%(1銘柄) 外国株式 先物…3.6%(1銘柄) 外国リート… 1.7%(32銘柄) コール・ローン、その他…2.7% |
通貨別構成 | 米ドル…100.9% 日本円… -0.9%(1銘柄) |
運用会社 | 大和証券投資信託 |
iFree S&P500 インデックスの特徴
iFree S&P500 インデックスは、S&P500指数(円ベース)をベンチマークとしているインデックスファンドの中で、年0.225%と低い信託報酬であることが評価できます。
現在まではi-mizuho米国株式インデックスが最安のインデックスファンドでしたが、それを大きく下回るコストで運用できるようになり、投資家にとっては非常にありがたいことですね。
【追記】現在はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が年0.160%でS&P500最安ファンドとなっていますので、コストを抑えて投資したい方はそちらのファンドを検討してみましょう。
米国株式市場ではNYダウ(30銘柄)が有名ですが、S&P500はNASDAQ上場の500銘柄を対象としており、より米国株式全体に幅広く投資が行えることになります。
S&P500指数のここ20年のリターンは20倍以上となっています。
ETFを見てみると、「SPDR S&P500 ETF」(年0.0945%)や海外ETFの「Vanguard S&P 500 ETF」(年0.04%)とコストがさらに安いものが多いです。
ただ自動積立や分配金の再投資という面では投資信託の方が優れていますので、初心者の方は本ファンドのような投資信託を選択する方が最適だと思われます。
S&P500銘柄の海外売上は40%を誇る
地域 | 海外売上高 (2016年) |
---|---|
アジア | 8.46% |
欧州 | 8.13% |
アフリカ | 3.97% |
北米(米国を除く) | 3.34% |
南米 | 1.68% |
地域不明 | 17.51% |
S&P500に採用されている企業の海外における売上高は全体の40%以上にもなります。
世界をまたにかけるS&P500銘柄を購入すれば、必然的にグローバル投資を行っているとも言えます。
業種別構成
銘柄 | 比率 |
---|---|
情報技術 | 16.5% |
金融 | 10.5% |
ヘルスケア | 10.4% |
一般消費財・サービス | 8.5% |
資本財・サービス | 7.2% |
生活必需品 | 5.9% |
エネルギー | 4.4% |
公益事業 | 2.2% |
素材 | 2.2%% |
電気通信サービス、その他 | 1.6% |
組入上位銘柄
銘柄 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF | ETF | 18.4% |
マイクロソフト | テクノロジー | 2.9% |
アップル | テクノロジー | 2.7% |
アマゾン | サービス | 2.4% |
S&P500 EMINI FUT 201903 | 先物 | 1.6% |
バークシャー・ハサウェイ | 金融 | 1.4% |
フェイスブック | IT・通信 | 1.3% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | ヘルスケア | 1.3% |
JPモルガン・チェース | 金融 | 1.2% |
アルファベット C | 情報技術 | 1.2% |
上記はiFree S&P500 インデックスの構成銘柄(全506銘柄)です。
運用開始から1年以上経ちますが、依然としてS&P 500を投資対象とするETF(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)と先物に投資を行っています。
「iシェアーズ・コア S&P 500 ETF」は海外ETFの一つで、信託報酬年0.04%と超低コストであることが特徴です。
設定当初に比べれば、徐々にETFとS&P 500先物の比率が低くなっています。
利回り・運用成績は?
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヵ月 | +5.8% | +5.7% |
3ヵ月 | -3.5% | -3.9% |
6ヵ月 | -5.4% | -6.1% |
1年 | -3.5% | -4.9% |
年初来 | +5.8% | +5.7% |
設定来 | +9.3% | +7.7% |
※2019年1月31日時点
期間 | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
2017年 | +11.9% | +11.9% |
2016年 | – | +4.5% |
2015年 | – | -0.5% |
2014年 | – | +29.9% |
2013年 | – | +58.1% |
2012年 | – | +25.0% |
2011年 | – | -4.4% |
2010年 | – | -1.0% |
上記は本ファンドとベンチマークであるS&P500指数の騰落率です。
ファンドの成績は配当が含まれているのに対して、ベンチマークは配当無し指数であるため、年月が経つにつれ乖離が発生しています。
純資産総額は50億円の大台を超えております。
分配金は?
まだ決算を迎えておりませんので、分配金が出るかは不明です。
他のおすすめファンドは?
アメリカ株式のみを投資対象としている他のファンドは、2017年9月に設定された楽天・全米株式インデックス・ファンドがあります。
信託報酬は年0.15%と本ファンドよりも低いコストで投資できることが特徴です。
米国だけでなく先進国の株式全体に投資を行いたい場合は、ニッセイ外国株式インデックスファンドやeMAXIS Slim 先進国株式インデックスを選択すると良いでしょう。
また新興国を含む全世界株式に分散投資したい場合は楽天・全世界株式インデックス・ファンド、野村つみたて外国株投信で運用を行うのがおすすめです。
個人投資家の評判は?
eMAXIS Slim無いのは厳しいですね💦
詳細見ないと何とも言えないですが、私ならiFree S&P500インデックスですかね。— アバンギャルドまぼ (@aqpgj) July 23, 2020
唯一含み益が出ているのが昨年の12月ぐらいで積み立てを辞めていたiFree S&P500。それでも0.93%しかない。
元本割れしたらこちらも積み立て再開しようかな。— ブル@長期つみたて投資家 (@buru_toushi) 2018年12月19日
[投信積立] 12/4現在
毎月1日 10,000円
・iFree S&P500インデックス
積立額 77,844円
評価額 79,920円(+2,075円)— さかい ゆ~すけ (@sector_1) 2018年12月5日
iFree S&P500 インデックスの評価
iFree S&P500 インデックスですが、低コストでS&P500に投資できることが最大の特徴となります。
ほかにS&P500をベンチマークとしているインデックスファンドが少ないですので、必然的に低コストである本ファンドが有力のS&P500インデックスファンドと言えるでしょう。
新設されたマザーファンドで運用されていることもあり、今後判明する実質コストにも目を向ける必要はあります。
ただここまで低い信託報酬で、米国株式に幅広く分散投資を行えることは魅力的だと思います。
本ファンドの登場でS&P500に投資しやすくなったのは間違いなく、ほったらかしで米国株投資を行っていきたい方には最適な選択肢となります。
これらのことからインデックスファンドで米国株式に積立投資を行いたい場合は、検討価値のあるファンドと言えるでしょう。
iFree S&P500 インデックスを購入できる会社はこちら
最初はSBI証券、マネックス証券のみの取り扱いでしたが、続々と販売会社が追加されています。
過去の取り扱い傾向から、他の多くの会社でも随時販売されていくものと思われます。
販売会社 |
SBI証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券 岡三オンライン証券 イオン銀行 カブドットコム証券 イオン銀行 丸三証券 大和証券 むさし証券 岩井コスモ証券 |
---|