低コスト新興国株式ファンド!eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの評価と解説

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、新興国株式を投資対象とするインデックスファンドになります。
2017月7月31日より、eMAXIS Slimシリーズの一つとして運用が開始されました。

2020年9月25日付で、年0.190%から年0.170%に信託報酬が引き下げが予定されています。

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eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの詳細

投資対象 新興国株式
つみたてNISA 対象ファンド
ベンチマーク MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)
購入手数料 無料
最低積立金額 100円~
信託報酬 年0.189%以内(税別)
(9/25から年0.170%に)
純資産が500億円以上の部分…0.184%
純資産が1000億円以上の部分…0.179%
純資産総額 139.68億円
設定日 2017年7月31日
決算日 年1回(4/25)
信託財産留保額 無料
償還日 無期限
為替ヘッジ なし
投資形態 ファミリーファンド方式
資産構成 実質外国株式組入比率:99.90%
うち 現物:96.88%
うち 先物:3.02%
運用会社 三菱UFJ投信株式会社

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの特徴

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」に投資を行うインデックスファンドとしては最安のファンドであることが特徴になります。
最安の新興国ファンドであるSBI・新興国株式インデックス・ファンドの登場を受けて、2017年12月13日に信託報酬引き下げ(年0.190%以内)が行われています。

【追記】SBI・新興国株式インデックス・ファンドが年0.17%にコストを引き下げたことで、2020年9月25日より同率コストに対抗値下げが予定されています。

さらにeMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、純資産総額の増加によって信託報酬の引き下げを実施しますので、今後もさらなる引き下げが期待できます。
信託報酬引き下げは、他のeMAXIS Slimファンドと同じ、0.005%刻みで引き下げられます。

また先ほどは、iFree 新興国株式インデックスと並んで最安コストであるとお伝えしましたが、そもそもファンドがベンチマークとしている指数が異なり、iFree 新興国株式インデックスが「FTSE RAFI エマージング インデックス」なのに対し、当ファンドは「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」がベンチマークとして設定されています。

「FTSE RAFI エマージング インデックス」はアクティブ要素のある特殊なインデックス指数となりますので、通常の新興国インデックス投資では、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」をベンチマークとしているファンドに投資する方が良いとされています。

現在まで「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」をベンチマークとする最安のファンドは、たわらノーロード 新興国株式(信託報酬:年0.34%)でございました。
それを大きく下回るコストで新しいファンドが登場したことに驚きです。

現在、たわらノーロード 新興国株式で運用を行っている方も、これだけコストが違えば、トラッキングエラー(乖離率)の大きさ実質コスト云云を考えるよりも、早めに乗り換えた方が効率の良い運用を行える可能性があります。

従来版のeMAXIS 新興国株式インデックスとの違いは?

従来版のファンドと全く同じ運用方針(マザーファンドが同じ)になるとのことですので、異なる点はコスト部分のみです。

信託報酬が0.60%から0.339%に引き下げ(現在は年0.190%)
信託財産留保額も0.3%から0%になっています。

これらのことから現在、eMAXIS 新興国株式インデックスで運用を行っている方は、当ファンドに切り替えることも検討した方が良いでしょう。

組入上位国・地域

インド、ブラジル、南アフリカといった成長著しい新興国を投資対象としています。
現在は韓国、台湾、中国のアジアの新興国が上位を占めています。

組入上位業種

組入上位銘柄

銘柄 地域・国 比率
テンセント 中国 4.94%
サムスン電子 韓国 4.17%
アリババ・グループ・ホールディング 中国 3.56%
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー 台湾 3.27%
ナスパーズ 南アフリカ 1.88%
中国建設銀行 中国 1.53%
百度(バイドゥ) 中国 1.17%
中国工商銀行 中国 1.13%
中国移動通信 香港 1.01%
中国平安保険 中国 0.93%
イタウ・ウニバンコ ブラジル 0.85%
SKハイニックス 韓国 0.83%
ヴァーレ ブラジル 0.79%
HDFC インド 0.75%
中国銀行 中国 0.75%

ニュースなどでもよく目にする「サムスン」や「アリババ」、シャープを買収した「鴻海精密工業」などを構成銘柄(全845銘柄)としています。
やや上位の銘柄に比率が偏っているので、ファンドのパフォーマンスに影響が受けやすくなっています。

運用成績は?

期間 ファンド たわらノーロード
新興国株式
1カ月 +8.13% +8.41%
3カ月 +19.07% +18.38%
6カ月 -11.89% -13.75%
1年 -4.18% -6.29%
設定来 -4.67%

※2020年6月30日時点

期間 ファンド たわらノーロード
新興国株式
2019年 +18.35% +17.96%
2018年 -17.24% -17.77%

同じ新興国株式ファンドのたわらノーロード 新興国株式と成績を比較してみました。
本ファンドの方が安定したパフォーマンスを残しています。

純資産は300億越えと、開始から早いペースで増加しております。

分配金は?

現在のところ、分配金が出るかどうかは不明になります。

実質コストは?

決算年度
(対象期間)
実質コスト
2019年
(2019/4/26~2020/4/27)
0.426%
2018年
(2018/4/26~2019/4/25)
0.379%

個人投資家の評判は?

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの評価

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、たわらノーロード 新興国株式を大きく下回る信託報酬で、低コスト運用が行えることが高く評価できます。

同じコストで新興国に投資可能なiFree 新興国株式インデックスもありますが、新興国全体に幅広く、長期的なインデックス投資を行いたい場合は、当ファンドを選択する方が良いでしょう。

正直なところ、新興国インデックスにここまで低コストで運用できるファンドが登場するとは思いませんでしたので、驚き共に、個人投資家の一人として嬉しい限りです。
「eMAXIS Slim」シリーズに現在まで少しばかり嫌悪感を感じていた方も、今回のファンドの登場で気持ちが変わるかもしれません。

「業界最低水準の運用コスト」を常に目指しているファンドでもありますので、今後さらに低コストのファンドが出たとしても、追随して、信託報酬引き下げが実施される可能性が高いでしょう。

新興国型のインデックスファンドは実際の運用コストが高くなりがちですので、今後判明する実質コストにも目を向けて検討していきたいですね。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスを購入できる会社はこちら

現段階での販売会社は、下記となっております。
eMAXIS Slimシリーズの取扱会社が数多くあることから、当ファンドの取り扱い会社も今後徐々に増えていくものだと予想されます。

販売会社 SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
岡三オンライン証券
カブドットコム証券
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